フィッシュバリアー
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ダム用バリアー ダムや養殖場等で外部からの魚の進入を防ぐための電気式バリアーです。
水中に設置された電極に電圧をかければ電場が生じ、バリアーとなります。
魚がその電場に入れば、自らの体も導体の一部となって電気回路ができ、
その時に魚に流れた電流(受けたショック)の強さによって、軽い痙攣から
失神までの反応をします。


また、段階強度磁場を作り、魚体の大きさの違いにも対応しています。
例えば川上に向かって徐々に電圧を上げる様に電極を配列し、パルス発生器で
電圧を与えます。すると、大きな魚程、頭尾間の電圧差が大きくなるので、
早くショックを受けます。これに反し、小さな魚はより上流にまでのぼりますが、
電圧が徐々に強くなっているので、小さい魚にも電気ショックを与えることができます。


そのため、ほとんどの魚の浸入を防ぐことができるのです。
バリアー設置法
バリアーに最適な電場を作るには、電流の方向と魚とを平行にさせることです。魚は水流が秒速で自分の体長の1.5倍以上になると、本能的に川上に向かう姿勢をとります。

ですから、流れに平行な電流が最も効果的な電流の向きと言う事になりますので、スミス・ルート社ではその原理に従ってバリアーやガイダンスを設置しています。

このもう一つの利点は、魚が電気の流れに直角に姿勢をとった時には、殆ど電気ショックを受けないと言うことです。左図は、上流に向かおうとした魚が、流れに直角に向いた後、電気ショックにより麻痺して流れに耐えられなくなり、押し流されるを示したものです。魚は、電気刺激を受けた後に直角に姿勢をとることで、自身の身に余計な電気刺激を受けないようになることを自然と学習します。


スミス・ルート社ではパルス発生器だけの供給も行います。
必要パワーに応じ、3タイプのパルス発生器を用意しています。
0.5kW       BP−0.5−POW型
1.0kW       BP−1.0−POW型
1.5kW       BP−1.5−POW型
(POWはプログラマブル アウトプット ウエーブフォーム の略語)

安全で効果的なバリアーを敷設するには、水の電導度、水深、流速などの条件にかかわります。
また、電気工事等が必要になるため、スミス・ルート社との綿密な打ち合わせが必要になります。

詳細については、ケー・エンジニアリングまでお問い合わせください。