DST milliシリーズは、13mm(径)、39.4mm(長)、空中重量9.2gのコンパクトなボディながら温度と深度が記録できます。メモリ容量は全測定項目合計87,000データで、電池寿命は10分インターバルで計測した場合の電池寿命はmilli-Tで約5年、milli-TDで約3年です。メモリは不揮発性EEPROMを採用しており、内部バッテリーが尽きてもデータが無くなることはありません。また専用のコミュニケーションボックスからもロガーに電源を供給しますのでデータ回収にも問題ありません。

DST milli-Tは温度の1チャンネル、DST milli-TDは温度・深度の2チャンネルデータロガーになります。さらにデータ容量を増強したDST milli-Fも用意しています。筐体は全て酸化アルミニウム製で生体適合性に優れています。

アプリケーションとして、
  ●魚や海洋動物の生態調査
  ●魚類学
  ●海洋学
  ●海洋生物学
  ●生態調査
  ●工場、研究室などの水温管理
など様々なフィールドでご利用いただけます。

設定及び解析用ソフトウェアは別売ですが、アップグレードはWeb上から無償にて行えます。対応OSは、マイクロソフト社Windows 7、8.1、10の日本語版になります。

総合カタログPDFダウンロード(2.50MB)




酸化アルミニウム仕様


 特  徴

   □ 小型(13mm径×39.4mm長)

   □ 軽量(水中重量5g)

   □ 温度・深度の2項目測定

   □ 12ビット分解能

   □ 生体適合性に優れた材質

   □ 最大深度800m

   □ 不揮発性メモリ(内部バッテリーが尽きてもデータを保持)


  仕  様

DST milli-T
(温度)
DST milli-TD
(温度・深度)
DST milli-F
(温度・深度)

温度

測定範囲

-1~+40℃注1)

精度

±0.1℃

分解能

0.032℃

応答速度

12秒(63%応答)

深度

測定範囲

耐圧300m(標準)、
耐圧900m(オプション)注2)

10cm~50m、10cm~100m、1m~250m、
5m~500m、5m~800m注3)注4)

精度

-

±0.6%FS

分解能

-

0.03%FS

A/D変換

12ビットデジタル変換

サンプリング間隔

1秒~90時間

観測開始時間

最小5分から最大45日間で設定可

インターフェース

USBポート(仮想COMポート)

メモリ

記録容量

130,750バイト
(温度1.5バイト、深度1.5バイト)

2,096,640バイト
(同左)

収録データ数

87,000データ

43,583データ(測定項目毎)

698,880データ(測定項目毎)

形式

不揮発性EEPROM

フラッシュメモリ

連続記録時間

1日(1秒間隔時)、
10日(10秒間隔時)

12時間(1秒間隔時)、
5日(10秒間隔時)注5)

8日(1秒間隔時)、
80日(10秒間隔時)注5)

保持期間

25年

バッテリー寿命

5年注6)

3年注7)

バッテリー交換

不可

内部時計

精度月差±1分

ハウジング材質

酸化アルミニウム

ハウジング寸法

13mm(径)×39.4mm(長)

ハウジング体積

4.7cm3

重量

空中

9.2g

水中

5g

取り付け穴

0.9mm径

対応ソフトウェア

Mercury又はSeaStar

SeaStar

注1)上記の測定レンジ以外も可能です。

注2)標準耐圧以上でご使用される場合は、ご注文時使用深度をご連絡下さい。

注3)ご注文時、上記の深度測定範囲から選択して頂く必要があります。

注4)測定範囲外でのご使用は、深度センサやメンブランが破損する恐れがあります。必ず範囲内でのご使用をお願いします。

注5)温度及び深度を同時に記録した場合になります。

注6)サンプリング間隔を10分以上で設定した場合になります。尚、電池交換はできません。

注7)サンプリング間隔を10分以上で、温度及び深度を同時に記録した場合になります。尚、電池交換はできません。



  ソフトウェア


(Seastar) (Mercury)
ソフトウェアは水産用や工業用のSeaStar、医薬品用のMercuryの2種類を用意しています。前者はDSTシリーズのHRT型を除く全てのタグの設定及び解析、後者はDST nano-TとDST micro-T、DST centi-T、HRT型の設定及び解析を行うことができます。

一定の間隔で計測(シングルインターバル)するだけでなく、複数の計測間隔を組み合わせる(マルチプルインターバル)こともでき、季節変動など周期性のあるものの計測にも使うことができます。マルチプルインターバルは最大7通りの計測間隔の設定が可能です。

新たに必要なデータを優先的にメモリに保持するプライマリー機能が加わりました。これは例えば、温度・深度の2項目のタグについて、深度が変わらないことが判っている場合には温度を優先し、温度データ10回毎に深度データを1回とすることで従来の1.8倍計測時間を延長するものです。

主な機能として
 二通りのサンプリング間隔
 複数タグのデータ保持
 オフセット値の変更
 グラフ表示機能
など

また、計測されたデータは、コンピュータにダウンロードされない限り新規に設定はできませんので、うっかりミスによる喪失はありません。ダウンロードされたデータは自動的にハードディスクに保存され、ファイル名は記録回数で制御されますので、名前の重複はありません。グラフはビットマップファイル(bmp)やウインドウズメタファイル(wmf)方式で保存できます。

ソフトウェアは、いつでもWeb上から最新のバージョンに無償にてアップグレードできます。

ソフトウェアアップデート

※オリジナルのソフトウェアがインストールされていることが条件になります。



  コミュニケーションボックス

DSTシリーズのタグとコンピュータ間の通信は、左図のコミュニケーションボックスを介して設定及びデータ回収を行います。電源はUSBポートからの供給(バスパワー)のみで、タグの直径に合わせて次の四種類を用意してあります。

 タグ径6mm用(DST nano用)
 タグ径8.3mm用(DST micro用)
 タグ径13mm用(DST milli用)
 タグ径15mm用(DST CTD、tilt、magnetic用)