FastActは、現場型FRR蛍光光度計FASTtrackaII型やFastOcean型と組み合わせることにより光合成-光曲線の測定を行うものです。

白色LEDを光源とし、最大1200μmol・photons/m2・secの光量を可変しながら照射できます。サンプルチャンバー内には、ウォータージャケットを備えており周囲温度が試料水に影響しないよう温度を極力一定に制御し、温度変化による不確かさをより低減するよう設計されています。

FastActとFASTtrackaII型やFastOcean型の操作は完全にシンクロしていますので、一台のコンピュータで全ての設定、測定が行えます。

 ■

  特  徴

   □ 光合成-光曲線の測定

   □ 可変光量(最大1200μmol・photons/m2/sec)

   □ フルコントロール(送液、照射光量等)

   □ 1チャンネルUSBポートコンピュータ用ソフト

   □ 生活防水IP67

   □ 試料水の毒性の検知

   □ FASTtrackaII、FastOceanの全モデルに取り付け可

総合カタログPDFダウンロード(2.39MB)



サンプルチャンバー

サンプルチャンバー内には、照射光源としてLuxeon社製の1W級白色LEDが3つ備えられており、0~1200μmol・photon/m2/sec間の光量を128分割し、36段階分の光量から自由に選択できます。強照射光による反射光の影響を取り除く為に、波長640nm以上の光を通さないショートパスフィルターを採用しています。

右図のようにサンプルチャンバーヘッドは、ウォータージャケット式になっており、試料水はウォーターバスを通すことで温度を一定に保つことができるので、実験室の室温に影響されずに現場海域の温度環境を再現することができます。
例えば周囲温度22℃でウォータバス7℃に保たれた試料水は、7.5~7.6℃に制御できます。


サンプルチャンバー



ベースユニット

ベースユニット内には、2個のチューブポンプを備えています。チューブポンプは低回転のローラーでチューブをしごくようにして送液しますので、試料水を痛めません。また、送液は8通りの速度から選択してサンプルチャンバー内へと送れます。試験水の混合や交換など、ソフトウェアから全て操作できます。

ベースユニットは、コネクタやUSB端子含めて生活防水IP67以上で設計されていますので、安心して測定できます。


ベースユニット