溶存酸素は魚類の養殖用水、上下水に必要なものですが、Atlantic型は海水によるエビ養殖場や陸上でのコイ養殖場で使用する際に都合よく設計されたモデルで、酸素量と温度を計測しこれらの出力で種々の装置を制御するものです。

溶存酸素の測定値は大気圧に対して補正されているため、正確に制御でき、また任意に設定した制御値はリレー出力で切替することができるので、曝気装置をDO値と温度値の両方から始動させることが可能となります。

溶存酸素電極はオキシガード社が得意としている球型をしており、大量の電解液を入れられる構造にすることで長期出力の安定化を実現しました。隔膜・電解液の交換スパンが長く、それによって汚れの除去も簡単になりメンテナンスが楽になりました。

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Atlantic表示器

 特  徴

   □ 表示器は完全防水(IP65)

   □ 長期安定球型電極

   □ 簡単なキャリブレーションと電極再生

   □ 温度測定機能と自動温度補正

   □ アラームの遅延機能

   □ クリーナーコントロール機能

   □ 4個のリレー

   □ 8点警報ポイント

   □ 8個のタイマー機能

   □ 補償センサ入力機能

     (例:塩分センサを組み込んで自動塩分補償)



  仕  様

球形溶存酸素電極(Commander Probe型)仕様

 形式

溶存酸素:ガルバニック式 温度:NTCサーミスタ

 流速

>1cm/sec(最低流速)

 測定範囲

0~20mg/L(ppm)、0~200%sat、0~25%vol

 溶存酸素精度

読取値の±1%(校正時と同じ温度条件の場合)

 長期安定性

±1%(一定温度の空気中で約1年間)

 温度精度

±0.3%

 使用環境

0~40℃、2barまでの圧力

 寸法

58mm(径)×59mm(長)、ケーブル含まず

 重量

電極:0.2kg(ケーブル含まず)、0.5kg(7mケーブル含む)

 センサーケーブル長

標準7m(オプションで延長可)

Atlantic表示器仕様

 表示項目

mg/L(ppm)、%sat、%vol、mbar O2、温度(℃)

 電極からの入力

mV、NTC

 補償電極からの入力

4-20mA(塩分電極、温度、NTCサーミスタ)

 アナログ出力

4-20mA、最大負荷抵抗820Ω

 変換精度

<±0.1%(ディスプレイ表示とアナログ出力間で)

 リレー

4個内蔵、単極双投(SPDT)、最大負荷200VAC 1A

 出力論理関数

ダイレクト出力、反転出力、論理積

 警報ポイント

8点、調節感度、選択した制御値、値の連結

 タイマー

8個、1~9,999,999秒(約115日)まで

 電源電圧

AC230V、AC115V、DC24Vから選択

 使用環境

-10~+50℃

 寸法

213mm(幅)×184mm(高さ)×95mm(奥行)

 重量

1.2kg



  組み込み可能電極

(上図)溶存酸素電極、Commander Probe型

(上図)防爆溶存酸素電極、Oxygen Porbe EX型

(上図)塩分電極、Salinity Probe型



  塩分補償(参考例)

多くの場合塩分濃度の固定設定値で十分ですが、変化する場所での測定を行う場合は、塩分電極を接続することで実際の塩分濃度で自動補正ができます。


塩分電極 Salinity Probe型



  電極クリーニング(参考例)

自動電極クリーニングは、タイマーとリレー出力機能により圧縮空気を制御する電磁弁を開閉させることでOxyGuardプローブクリーナーを介して電極の洗浄を行います。

洗浄中は第二のタイマーを有効にし、溶存酸素電極のデータをフリーズすることで警報を鳴らしません。


OxyGuardプローブクリーナー