ネットワーク対応陸上養殖用水質監視システム Pacific型
Pacific型は、陸上養殖の水質の測定、監視、制御システムです。小規模なシステムから大規模なシステムに対応できるようフィールドバスに対応しており、最大20個の電極をノード接続できます。Pacificのマスターボックスは3種類用意しており、アナログ式センサやデジタル式センサの入力、警報接点、ON/OFF接点、4-20mA出力数に合わせて選択できます。電極はデジタル式(光学式DOや塩分、TGP、オゾンセンサ)やアナログ式(隔膜式DOやpH、ORP、CO2、水温センサ)が組み込めます。 表示器はタッチスクリーンで、各タンクの水質データの切り替えや電極の校正が容易に行えます。電極のしきい値を設定すれば、異常値が生じた際には警報やアラートメールの機能を備えており、複数の管理者への発信が可能です。また、データ収集ソフト(Commander Pacific)を合わせてご使用すれば、現場のすべてのタンクの水質状況を把握できるようグラフィックで構成され、各電極のデータの記録も可能です。本体にはUSBソケットを備えており、ソフトウェアのアップデートやシステム設定を誤ってもすぐに元に戻せるようになっています。万一のシステムトラブルには、オキシガード社によるインターネット経由でリモートアクセスにて対応できるようになっています。 電源ユニットには、小型の充電式電池を組み込んでおり外部からの電源供給が途絶えても2時間以上システムを稼働することが可能です。
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Pacific Combiマスターボックス
特 徴
□ 表示器は完全防水(IP65)
□ アラームの遅延機能
□ リレー出力
□ 警報ポイント
□ TCP/IP接続
□ TCP Modbus接続
□ P-NETによるノード接続
□ データロガー内蔵
□ 補償センサ入力機能
(例:塩分センサを組み込んで自動塩分補償)
Pacificユニット
Pacificマスターボックス Combiユニット I/Oユニット Probeユニット Analogueユニット
Pacificマスターボックス
Pacific Combi
●4チャンネルアナログ式電極入力 ●2チャンネルデジタル式電極入力 ●6チャンネルON/OFF制御 ●6チャンネルリレー出力
Pacific Combi XD
●3チャンネルアナログ式電極入力 ●4チャンネルデジタル式電極入力 ●6チャンネルON/OFF制御 ●6チャンネルリレー出力
Pacific Combi AI
●2チャンネルアナログ式電極入力 ●1チャンネルデジタル式電極入力 ●5チャンネルON/OFF制御 ●5チャンネルリレー出力 ●4チャンネルmA入出力
組み込み可能電極
(上図)隔膜式溶存酸素電極、Pacific DO Probe型(アナログ式)
(上図)光学式溶存酸素電極、Pacific LDO Probe型(デジタル式)
(上図)塩分電極、Salinity Probe型(デジタル式)
(上図)全ガス圧電極、TGP Probe型(デジタル式)
(上図)オゾンセンサ、Ozone Sensor型(デジタル式)
(上図)pH/ORP電極、pH/Redox Probe型(アナログ式)
(上図)CO2電極、CO2 Probe型(アナログ式)
(上図)水温センサ、Temperature Probe型(アナログ式)
接続例
A:電源ユニット B:Pacificマスターボックス C:SMSユニット D:Commanderソフトウェア(USBユニットを介して) E:データロガーユニット(USBユニットを介して) F:Combiユニット G:I/Oユニット H:アナログユニット I:プローブユニット J:データバス接続(デジタル式電極との接続) K:TCP/IP接続
設置例
Pacificシステムは、通常、高度に自動化された生産を行う大規模陸上養殖場で使用されます。これはマスターボックスによってPacificユニットをサブシステムとして制御することで完全な自動プロセス制御システムを形成します。ON/OFF制御、アナログ信号(例:4-20mA)、又はその組み合わせで制御できるあらゆるものを制御でき、複数の小規模な設備をリンクしてそれらを単一のシステムとして監視、制御できるようにすることが可能です。
Commander Pacificソフトウェア
システム全体概要図
システム全体がPC画面に表示されます。カラーコードは、何が起こっているかを示します。赤はアラームを示し、全タンクをチックするのに1秒もかかりません!
トータルコントロール
タンクの任意の部分を拡大して、測定値やポンプ、バルブなどの詳細を確認することができます。